BBMak(ビービーマック)は
Christian Burnsクリスチャン・バーンズ(ボーカル、ギター)
Mark Barryマーク・バリー(ボーカル、キーボード、ホイッスル他)
Ste McNallyスティ・マクナリー(ボーカル、ギター)

のUK出身の3人からなる、
誰しも共感できる歌詞・ポップでキャッチーで美しいメロディーに加え、コーラスワークの素晴らしすぎる
3ボーカルスタイルのグループです。

またメンバー同士非常に仲が良く、ファンに対してもとても優しく、
そして揃いも揃って、スターであることを忘れさせるようなフレンドリーオーラを持った
とても気さくな人柄の3人組でした。


本人たちも、ハーモニーで歌うことが心底好きだと言っていましたが、
彼らのコーラスは、とにかく優しく心地よく
聴く人の気持ちをあったかくさせる力がありました。

落ち込んだ時、そばに来て
大丈夫だよとぽんぽんと肩を叩いてくれるような、

あるいは自転車二人乗りで、
さわやかに草原を駆け抜けていくような、

そんな感じの音楽でした。


早すぎる解散が、本当に惜しまれます・・・・

Biography■□■

イングランド北西部出身の3人、始めはそれぞれ
別のバンドに所属していましたが、96年春に出会い、
そのまま意気投合してグループを結成。同時に作曲活動を始めました。
この時から自然とアコースティック路線になったそうです。

3人はまず地元近くのリバプールで共同生活をはじめ、
毎日曲作りにいそしみます。
その後レコード・デビューのチャンスをつかむため、1年後にロンドンへ移り、
レコード会社の前の通りや駅構内でバスキングをして
注意を引く賢い作戦で売り込みをスタート。
(1stシングルBack HereのPVでは、この時の様子を再現しています)


そして、各レコード会社のA&Rが多数集まっていたリバプールのショウ・ケースをきっかけに、
メジャーを含む6社からものオファーが舞い込み、争奪戦の末
98年8月にイギリスのインディーズレーベルTelstar Recordsと契約することになります。

いよいよデビュー・アルバムの制作に入り、99年8月
まず本国イギリスでファースト・シングル「Back Here」をリリース。

11月には世界に先駆けて、
日本を含むアジアでアルバム・デビューを果たすのですが、
デビュー・シングル「Back Here」が
日本・タイ・シンガポールなど5カ国のラジオチャートでNo.1を獲得。

特にここ日本でラジオ中心に大ヒット。数局のラジオチャートで
1位をマークし、彼らもこの時期3ヶ月ほどの間に3度も来日します。


またその頃、彼らのデモテープを聴いた大物プロデューサー
デズモンド・チャイルドから声がかかり、
1999年12月には、メンバー自身の夢でもあった全米デビューのため、
ディズニー傘下のHollywood Recordsと契約。

2000年1〜2月にLAでアメリカ発売用に6曲の新曲を録音。
(ここから、1stアルバムは内容ががらっと違うものが
 何種類もできることになります)

4月に「Back Here」で待望の全米シングル・デビュー、
続いて5月には全米アルバム・デビューを果たします。

ディズニーチャンネルの後押しもあって、
アメリカでは日本以上に大ブレイク。

シングル「Back Here」はビルボードTOP20位内に3ヶ月以上チャートインし続け、
アダルト・コンテンポラリーチャートでは5週連続1位を獲得。
ブリトニー・スピアーズ、インシンクなど大人気アーティストのツアーサポートにも抜擢され、
アルバムは全米でゴールドディスクを獲得、セールスは全世界で100万枚を突破します。

何ヶ月にも及ぶプロモーションやツアーで引っ張りだことなり、
アメリカ全土を回るのに半年間で80回のフライトをこなしたそうです。
全米28公演にも及ぶBBMAK単独ツアーも大成功を収めます。


予想以上のアメリカでの成功に、しばらくUSで暮らすこととなった3人、
そのため彼らの母国でありながら、一番後回しになってしまった
本国イギリスで、一年後の2001年5月、最後にアルバム・デビュー。
(ここで本国凱旋用にロンドンレコーディングの新曲を加え、
 3枚目のSooner or Laterが作られます)


そして2002年1月からセカンド・アルバムのレコーディングを始め、
2002年9月には待望の、日本からすれば3年ぶりとなる
セカンド・アルバム『Into Your Head』が発表されます。

 02年12月には東京・名古屋・大阪の3都市で、
 待望の初来日公演も行われました。


 しかし、03年に入りしばらく経つ頃、
 ソロ活動について公式に言及され始めます。
 3rdアルバムの制作も同時にささやかれたりもしましたが、
 それは結局実現されることなく
 03年8月〜9月にマネージメントを通じ、解散が発表されました。


 実は水面下ではこの年の5月ごろから解散の噂があったのですが、
 表向きには、まさに突然とも言える解散でした。

  >>>>> 「解散」について詳しくはこちら


現在メンバーは、それぞれ異なるジャンルにてソロ活動を始めています。
3人とも現在myspace上に公式ページを持ち、それぞれ曲も発表されています。

 >>>>> ソロ活動の内容についてはSoloworks

まず聴いてほしい曲■□■

はりきって全曲プッシュしたいところですが、いっぺんに買う余裕がない方のためにあえて選ぶなら、

やっぱりファーストシングル『Back Here』を素直におすすめします。

 
フルコーラスPV試聴 (US版/@YouTube)

   歌詞はこちら  ☆3人のパート分け付

覚えやすいフレーズとサビの爽やかなハーモニーで、
日本でも多くの人をファンにした、彼らの中で一番有名な代表曲です。
以前「学校へ行こう!」のエアボーカルのコーナーで
パフォーマンスされたこともあります。

この曲は、1stアルバム「Sooner or Later」シリーズであれば
どれにでも入っています。
(シングルカットもされていますが、古いこともあるので少々入手は難しいかもしれません)

「Sooner or Later」は日本版・US版・UK版と3種類もあって
収録曲も全然違うので、どれを選ぶかはお好みで。全部いいですが。

 >>>>> 日本版・US版・UK版の違いについてはDiscography


ちなみにこのBack Here自体も、日本版とあとの2種類とで少しバージョンが違っていますけど、
(日本版はややリズミカル、US/UKはそれよりほんの少しゆったりになってます)
かいつまんで言えばそれほど大きな雰囲気の違いはありません。

さらにややこしいことにPVも2種類ありますが、上の試聴は2000年バージョンのPVです。

 >>>>> PVの違いについてもっと知りたい時はFacts


それと、BBMAKを知る上でまず聴いてほしい曲をもうひとつ選ぶなら、
私は『Miss You More』をおすすめします。

 
フルコーラス曲試聴 (@YouTube)

   歌詞はこちら  ☆3人のパート分け付

これはアルバムとしては日本版「Sooner or Later」にしか入っていません。
他にもシングルカットされているいい曲がたくさんありますが、
私が長年ずっと、たくさんの人からの感想を見てきた中で、
ある意味一番、一様に誰からの評価も高かった曲です。
隠れた名曲との呼び声高いです。


 >>>>> その他、全種類のPVフルバージョン試聴はVideos


これ以外の曲も、BBMAKはどれもほんとに居心地の良くなる曲ばかりです。
もし上の曲を気に入ってくれたら、どれかアルバムを買って、ぜひ全曲聴いてみてほしいなと思います。
解散して何年も経ってもなお、根強く支持されている理由が、きっと分かってもらえるはずです。

メンバーについて■□■

Christian Burns クリスチャン・バーンズ

 Birthdate : January 18, 1974 やぎ座
 Birthplace : Wigan, England

いたずらと人を笑わせることが大好きだったBBMAKのムードメーカー。
3人の中では最年長ですが、
束ねるどころか自ら問題を巻き起こす一番のお調子者。
でも人なつっこい性格と、憎めないくしゃっとした笑顔で誰からも好かれる、
愛すべきキャラクター。
それは解散して活動の路線変更しても、変わっていないようです。

また解散直後は誰よりもマメにファンとコンタクトを取ってくれていた
ナイスガイでもあります。

美形で、おそろしく小さな顔・吸い込まれそうな青い瞳に加え
キラースマイルまで持つ彼には、グループ時代いろいろと
女の子の噂もありました。
(アイドルMondy Moore・女優Jennifer Love Hewitt・モデルのCaprice etc.. )

交友関係の広いクリスはBackstreet BoysのHowieの友達でもあります。

また父のTony Burnsは、
60年代リバプールを中心に活動したThe Signsのギタリストです。

クリスは現在Electro Pop/Rockという、BBMAK時代とは違うけれど
かなりカッコいいジャンルで、ソロ活動を開始しています。


 >>>>>  ソロ活動について詳しくはこちら


Mark Barry マーク・バリー

 Birthdate : October 26, 1978 さそり座
 Birthplace : Manchester, England


彼が着こなすTシャツはどれもはちきれそうだったマッチョマン。
昔消防士になりたかったというだけあって、
太い腕とりゅうりゅうの筋肉はたいしたもの。

でもそれ以上に特筆すべきは彼の、この上なく美しいファルセット。
そしてファンも家族もとっても大切にする、
誠実で心優しくNice&Easy-goingな好青年です。


クリスと同じく楽しいこと面白いことが大好きで、
ステージ上で、楽屋裏でふざけ合う姿は本当の兄弟のようでした。

またバグパイプ・スモールパイプ・
アイリッシュホイッスルなどイギリスの
伝統的な楽器演奏が大変得意で(特にスモールパイプはプロ級の腕前)、
実はロボットダンスまでできるという多彩な才能の持ち主でもあります。

現在は昔から影響を受けていたSoul/R&Bのジャンルでソロ活動を始めており、
公式myspaceで曲も発表されています。

 >>>>> 
ソロ活動について詳しくはこちら


Ste McNally スティ・マクナリー

 Birthdate : July 4, 1978 かに座
 Birthplace : Liverpool, England

3人の中では一番落ち着いて大人に思えたスティ。

ある時はクールで寡黙なギタリスト、
またある時はふざけ合う2人を温かく見守る保護者的存在でした。

でも実は照れるとすぐ赤くなる、シャイでお茶目なあんちくしょう。
大きなエクボがチャームポイントの穏やかで心優しい人です。


また、スティは何とあのビートルズのドラムス、リンゴ・スターの遠い親戚にあたります。スティのお父さんのいとこが、リンゴの最初の奥さんなんだそうです。

グループの解散後、BBMAKより少しロック寄りのジャンルで、
シンガーソングライター/ギタリストとしてイギリスを拠点に活動しています。

また解散後、04年(夏〜秋頃?)に結婚しています。☆★オメデトー☆★
結婚式にはもちろんクリス&マークも参列し、スティはビートルズのトリビュートバンド
"the cheatles" と一緒に "ヘイ・ジュード" を歌ったんだそうです。


そして07年5月〜6月頃、スティ ついにパパに!
赤ちゃんの名前はJack、とっても可愛い男の子だそうです。(マーク談)

 >>>>> 
ソロ活動について詳しくはこちら



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その他3人の最新情報はNews

BBMAKの名前の由来■□■

いろいろ考えたようですが、どうせつけるなら
何らかの意味を持たせた名前にしたいということで、スティの案で
(Christian)Burns・(Mark)Barry・(Ste)Mcnallyという
3人のラストネームの頭文字を取り、この名前になったそうです。

また、そのまま「BBMAC」にしなかったのは、
「Kの方が見栄えがいいから(クリス談)」なんだそう。
(Thanks☆ミッキー)

・・・でもたまに「BBMAC」「BBMACK」「BBマーク」等に
間違えられているのも見かけます(´・ω・`)


BBMAKとニホンゴ■□■

「メッチャイケテル」「メッチャイソガシイ」「サイコー」「スシサビヌキ」
「モンダイナ〜イ」「アリガト」「サヨナラ」などなど、
数々の日本語を覚えて、来日の度いつも嬉しそうに披露してくれた彼ら。
本当に日本のファンに対する優しさが伝わってきました。

また、ビデオ「Sooner and Later」の中で、
Mr.Misterの「Broken Wings」を歌っているシーン(Thanks☆Smithy)
で、クリスが胸に大きく『大丈夫』と書かれたTシャツを着ていたり
(一体どこで買ったんでしょうね?)
デビュー間もない頃に、今はなき「夜もヒッパレ」に出演した時も、
頑張って歌詞を覚え、流暢な日本語でMr.Childrenの「口笛」を
歌ってくれたりしました。

 >>>>> 
その時の音源はこちら

彼らにとっても、ニホンゴは、ちょっぴり身近な存在だったのかもしれません 。


BBMAK
 >>>>> NOT COOL■□■

もしかすると彼らの性格って、アーティストらしく、
クールでロックでカッコ良すぎではなかったかもしれません。
でも本当にナイスでした。

あったかくて、いい意味で普通で、笑ってるのが似合う3人でした。
いつだったか、ビデオ撮影の苦労話に
笑いなしでカメラを見てなきゃいけないことって言ってました。

彼らの仲の良さは、曲を聴けば多分すぐに分かります。
本当にお互い心が通じ合ってなければ、あれほどまで美しく重なるコーラスって、きっとできなかったはず。


BBMAK >>>>> NO LEADER■□■

BBMAKには、リーダーがいません。
中心メンバーもフロントメンバーもいません。
それは、彼らがバンドメンバーである以前に友達どうしであり、
3人それぞれが中心だったので、リーダーはいらなかったのです。

何かを決める時は、必ず3人共が納得いく結論を出し、
誰かひとりでも反対する時はその案を捨てて別の方法を探す、
というやり方を取っていたそうです。

リバプール、そしてロンドンのフラットで共同生活をしていた時から、
きちんと協調しお互いに尊重しあって生活していた、彼ららしいエピソードです。


BBMAK >>>>> NO DANCING■□■

BBMAKは、踊らないグループです。
それは本当は彼らがアイドルユニットではなく、
自分たちで演奏するアーティストだったからです。

ギターを弾かないマークも歌う間は位置を動かず、
自分だけ目立つような振る舞いをすることはなく、
ギターを弾くクリスとスティももっぱら歌と演奏に集中し、
必要以上に大きな動きをすることはありませんでした。

また演奏だけでなく、もちろん曲作りも自分たちで行っていました。

最後まで、アイドルだという先入観がついて回っていたけれど、
彼らのアーティストとしての実力は、他のバンドにも決して引けを取らないものでした。


BBMAK >>>>> UNDERRATED?■□■

たくさんのファンから指摘されていました。彼らは過小評価だと・・・。
作っている楽曲のクオリティに比べれば、彼らの知名度は低すぎでした。

彼らの音楽を聴いた人に、どうしてもっと
日本でもブレイクしなかったのか不思議だとよく言われるグループです。

もちろん現役当時は、ボーイズグループを聴く人を中心に結構人気もあり
デビュー曲「Back Here」は日本でもいくつものラジオチャートで1位を
獲得し、実際彼らも計5回も来日してくれたりしたのですが、
あのハーモニーは、もっと広く評価されても良かった気がします。


解散してしまった今、
もはや知る人ぞ知る名バンドになってしまいましたが、
でも、これから先も、一人でも多くの人が
彼らの音楽に出会ってくれることを願ってやみません・・・。


 

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sympathy wiz BBMAK